ウクライナの状況を見て、自国防衛に対して何も手を打たない日本よ、日本国民よ。

ロシアのプーチン大統領ウクライナ侵略戦争を始めました。

対するウクライナは自国防衛の軍備が足りず、同盟国も持たない状況でしたから、ロシア軍に蹂躙されるままになっています。

77年前、日本は同じ目に合っています。太平洋戦争の終結に向けて無条件降伏を受け入れたにも関わらず、ロシア(当時・ソ連)は、当時多数の日本人が生活していた満州に攻め込みました。

 

ロシア(ソ連)は取れると思っていた満州を取れず、徒労に終わったわけですが、多くの日本人の命が失われました。

ロシア(ソ連)がそういう国だということを身をもって知っているはずの日本は、このウクライナの状況を見て、自国防衛に対して何も手を打とうとしません。

 

私たちは、またロシアが日本を攻撃してくるとは思っていないと思いますが、相手は、いつ何時でも、日本が敵対国であると判断すれば、攻撃してきます。そんなはずはないと思うところが日本の、日本人の甘いところです。

 

日本にはそれ以上に差し迫った問題があります。際限なく軍備強化を進める中国の存在です。

よく専門家は言います。中国は孫子の兵法で軍事力を考えている。軍事力が日本の5倍以上になれば日本を攻撃してくる。それまでは攻撃しない。軍事力が日本の10倍になってしまえば、戦わずして日本を支配下に収める手を打ってくる。

 

それは台湾に対しても同じです。目下、中国は台湾を標的に、際限ない軍備強化を進めています。空恐ろしい状況なのに、日本は「中国と日本はもはや切っても切れない関係なので・・・」といって軍備強化に尻込みしています。

 

アメリカと日本が同盟関係にあるので心配ないという意見があります。結構多くの日本人が「そう思いたい、そう信じなければやってらんない」といった感覚にあります。

しかし、アメリカは「台湾独立には絶対賛成しない」と言明しています。台湾独立を支持すると中国と抜き差しならない事態になるので、あくまで現状のまま、という姿勢です。

 

中国の圧力で、じわじわと世界の中で国交を断絶する国が増えていて、ましてや同盟関係を結べる国がない台湾を「あくまで現状のまま」と見過ごしています。

 

アメリカがいかに同盟関係にあると言っても、ベトナム、中東、アフガンと続いた海外派兵で多くのアメリカ人を死なせたアメリカは、もう他国のために自国軍を投入することはなくなったのです。

 

それをまだわからずに「日米同盟」があるからといって、自国の防衛強化をためらう日本、日本国民は、本当に「平和ボケ国民」だし、日本のそういう姿勢の実態を欧米諸外国が本当に実感したら、卒倒してしまうでしょう。

すなわち「日本よ、日本国民よ、それって自殺行為だよ、自分の国を自分で守ろうという気のない国をどこが助けるんですか?  」と。

心ある評論家やジャーナリストがどんなに警鐘を鳴らしても、ちっとも世の中動きません。どうすれば動くのでしょうか、どうすれば「あぁ、手を打ち始めたな日本も」ということになるのでしょうか。

 

いつも日本は外圧がないと前に進まない国です。でも戦争という外圧は、突然やってきます。サイバー攻撃を受けて、機能がマヒしている間に奇襲攻撃でやられますので、手を打っているヒマがないのです。

そうなっても対応できる軍備を備えなければ、必ず敵は仕掛けてきます。抑止力というのは、そういう意味だということを、日本よ、日本国民よ、どうしてわからないのでしょう。

 

これからもまだ、平和第一主義の日本で軍備拡大は不要などと言っている人たちとお付き合いしなければならないのでしょうか?

これからもまだ、外交的、平和的解決をめざしていれば外国は攻めてきません、と念仏のように唱える人たちを相手にしなければならないのでしょうか?

 

それをやめろといっているのではないのです。片方でそういう努力をするけれども、片方ではキチンと抑止力を効かせる、そう言っているのに、それをわからない人たちには、どうすればいいのでしょう。

 

誰か答えを持っている人、教えてください。私はどう行動すればいいのでしょう。