「国の誇り」を取り戻すことは急務、国内の「自国を貶める勢力」とも戦わなければならない。

8月15日の終戦の日にあたって、いくつかの寄稿を読んだ。もっとも購読紙が産経新聞のみなので、それに掲載されたものだけだが・・・。

 

数学者でベストセラー「国家の品格」の著者・藤原正彦氏は「ワクチンを恵まれる屈辱  

 戦後76年、誇りを失った日本人は気づかない・・・」と書いておられた。

そして「わが国は変わらなければならない」と結んでいる。

過去に失敗の歴史を歩んだ日本が「失敗の本質」を見ようとしないから、また同じ失敗を繰り返している。どうしてこんな国になってしまったのか」と嘆いておられる。

 

一事が万事、同感だ。

けれども、どうすれば変われるのか、どうすれば失敗の本質をつかみ、同じ轍を踏まずに済むのか、その解は、その寄稿には示されていなかった。

 

数日後の8月19日、正論欄に作家・ジャーナリストの門田隆将氏が「戦後76年の『特別な夏』に思う」と題して寄稿されていた。

 

そこで門田氏は「令和3年は、「国民の分断」が顕著に現れた年として特筆される」「今年明らかになったのは、中国にひれ伏す日本の政治の実態である。(中略)あるゆる意味で日本が中国共産党の"影響下"にある」と指摘しておられる。

 

すなわち、もともと親中勢力として知られる公明党と連立を組み、同じく親中勢力の二階幹事長が政権与党を牛耳っていることで、せっかく安倍政権時代に毅然とした対中姿勢を貫き、誇りを取り戻したかに見えた日本が、また中国共産党にいいようにあしらわれている。

 

門田氏は警鐘を鳴らす。「巨大モンスター・中国共産党を率いる習近平主席が『百年の恥辱を晴らし、偉大なる中華民族の復興を果たす』という国家目標を掲げているが、百年の恥辱を晴らす対象は、いうまでもなく『日本』である。日本はこの危機に対してどれぐらいの準備ができているだろうか」と。

 

ここから先は、8月19日に書き込んだ「現代ビジネス」のフェイクニュースを書くような単純で間抜けな勢力から「それみたことか、また戦争する準備をしなければならないと言っている」と言われないよう、キチンと書いておく。

 

門田氏も述べているが、やらなければならないのは「中国に攻め込まれる隙を与えてはならない。中国に戦争させない。つまり、中国が手出しできないような集団安全保障体制を築くのが急務」ということである。

 

憲法改正を何としてでも成し遂げなければならないのは、その集団安全保障体制構築のためなのだ。

憲法改正反対を叫ぶ勢力は、その動機がどうあれ、中国を利していることになる勢力であることを考えれば、私たちは、国内の「自国を貶める勢力」「反日・親中勢力」と戦わなければならない。

 

門田氏は「『子や孫の命を守るために』戦わなければならないだろう。先人が示してきた誇りや毅然とした生き方を私たちは思い起こさなければならない。そのことを誓うべき『特別な夏』であることを国民全員で理解したいのである」と結んでおられる。

 

藤原正彦氏が問題提起をして、門田隆将氏が明快に解を示された。

私たちは、いま「自国を貶める勢力」によって、また同じ轍を踏みかねない迷路の入口に立たされている。

藤原氏は「過去に失敗の歴史を歩んだ日本が「失敗の本質」を見ようとしないから、また同じ失敗を繰り返している。どうしてこんな国になってしまったのか」と暗示的な表現だったが、本質は「自国を貶める勢力」と戦い勝利しなければ、日本を変えることはできないという点にある。

 

そうなると、まず最初に手をつけなければならないのは「自国を貶める勢力」を政権与党から排除して、憲法改正を是とする勢力と組み替えることであり、総選挙において憲法改正勢力を少しでも増やすよう全力を尽くすことである。

 

生臭い政局論になってしまうが、避けて通れない。「自国を貶める勢力」と戦い勝利しなければ、日本を変えることはできないのだから。

「自国を貶める勢力」とはどういう勢力か明らかにしておく。

国政野党では、日本維新の会を除く「立憲民主」「共産」等の勢力、それに連なる支持基盤団体、朝日、毎日、NHK、TBSに代表されるメディア、左翼系学者。

国政与党の公明、二階一派、親中ビジネスに狂奔する経済人、チャイナスクールを中心とした親中官僚。

 

こうした勢力の動向を知り(敵を知り)、我々の勢力が一致団結して対抗しなければならない。

事は一刻もゆるがせにできない状況にある。