ネットに載っていた「現代ビジネス」の政権批判記事、これは世間では「フェイクニュース」

配信の「現代ビジネス」「五輪を強行した日本のリーダー」と「太平洋戦争に突っ込んだリーダー」はこんなに似ていた、の記事。

 

内容は現政権批判記事だが、世間では、こういうのは「フェイクニュース」と区分している記事だ。

 

カントや丸山眞男の著作などを引用して、いかにも思索に富んだ体裁になっているが、そんな難しい著作を引用する暇があったら、自分の書いている記事が「フェイクニュース」ではないかどうか、自己診断ぐらいしてからリリースしなさい、と言いたい。

 

何がフェイクニュース」なのか「わかりません」などとうそぶくかも知れないので、答えを示しておく。

 

記事のタイトルにその答えがある。

「太平洋戦争に突っ込んだリーダー」がやったことは「絶対悪」である戦争に突っ込んだのであり、五輪を強行したリーダーと同列にすること自体が「フェイク」なのだ。

 

つまり「五輪」も絶対悪だ、という理屈にしている。

「五輪」は「絶対悪」どころか、日本はもとより世界中に「勇気と感動」をもたらす、むしろ「善きイベント」である。

 

したがって「五輪を強行した日本のリーダー」と「太平洋戦争に突っ込んだリーダー」はこんなに似ていた、と同列にした段階で、この記事は「フェイク」にもとづき、言いたいことを言いますよ、といっているに等しい。

 

五輪を開催したことに批判があることは事実であり、現政権もいろいろと難しい中で開催したことも事実だ。

 

だからと言って、政権を批判するためにすぐ「太平洋戦争に突っ込んだリーダー」を

引き合いに出して、ただ現政権を貶めようと企図するのは卑劣だ。

何気なく読んでしまえば、現政権は、絶対悪の戦争に突っ込んだリーダーと同じことをやった連中だと理解する読者もいるわけだから。

 

「現代ビジネス」は、そういう効果が少しでもあがれば、儲けものということなのだろうが「フェイク」を書いてはダメだ。

 

「現代ビジネス」のホームページには「「現代ビジネス」は、第一線で活躍するビジネスパーソン、マネジメント層に向けて、プロフェッショナルの分析に基づいた記事を届ける新創刊メディアです。」とある。

 

哲学的な著作から分析するのは自由だが、批判するためなら、前提がどうあろうと「太平洋戦争に突っ込んだリーダー」と似ていたなどと書くのは、妙に「学」はあるのに、「常識知らず、世間知らず」の頭でっかちの人間がやることだ。