総裁選候補者9人、高市さんに勝機はあるのかどうか・・・。

本日9月15日(日)、自民党総裁選に9人が立候補して、あと2週間の論戦が続きます。メディアからは日に日に「ほぼ確、小泉進次郎氏」という論調が増えています。

 

第1回目投票で、上位2人に入る組み合わせも、小泉氏、高市氏、石破氏による3パターンのどれかになるだろうという観測がしきりです。

 

高市さんに勝機があるのは、小泉氏、高市氏もしくは石破氏、高市氏の2人になった時です。

 

果たして決戦投票で、高市さんに勝機はあるのかどうか・・・。

なかなか見通せないところです。

 

高市さんの場合、女性初の首相というエポックメイクを期待するよりは、やはり揺るぎない国家観、政治信条に対する期待です。

 

いまの日本において、経済運営とか社会保障負担の問題とか、内政面の課題もさることながら、中国と日本、その関係性におけるアメリカとの距離感ほど難しい問題はないのですが、それをメディアも国民も、第一の判断基準に据えてくれないもどかしさがあります。

 

私は高市さんが揺るぎない国家観、政治信条を持っているからといって、中国と日本、その関係性におけるアメリカとの距離感を、高市さんならばしっかり保ってくれるとは、必ずしも思っていません。

 

高市さんにとっては、そうした国際政治のリアリズムに直面するのは初めての体験ですし、安倍元総理のように天才的な政治勘をもっているように思えないので、揺るぎない国家観、政治信条を持っていることが裏目に出ることもあると考えています。

 

それは、安倍元総理の一期目のようなふるまいによる懸念です。やはり、中国と日本、その関係性におけるアメリカとの距離感を誤らずに保つには、かなりの老獪さ、したたかさが必要だと思うからです。

 

その延長線上で、決戦投票に進むと予想される小泉氏、石破氏を見た場合、これはもう絶望的です。

 

ですから、高市さんでは心配だなどと言っておれないところもあり、大化けに期待するしかないのかも知れません。